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ヨガとからだとこころのブログ

筋-すじ-


ヨガと並行して武術や整体に関心があり、身体のことを探求するべく日々を送っています。


今日は、易筋経のこと。


易筋経は中国武術を広めたとされる達磨大師が広めたものといわれています。
まさに中国武術の師。
太極拳や気功のようなものと捉えて頂けたらよいかと思います。

私が語るには、まだ早い。
物凄い量を学ぶ必要があるだろうと、その入り口に今立っているところです。


学んでいる中の今日はそのすこしのセンテンス。


易筋経は、"筋"の重要性を説いています。
骨でもなく、筋肉でもなく、大事なのは筋である、と。


スポーツでの同じフォームの繰り返しや、筋トレに関していえば、ある一箇所、もしくは数カ所をポイント的に鍛えるとします。
(もちろん弱いところや苦手なところのポイント練習をすることはとても大事です。
重要なのは、そのウィークポイントを向上させる際に、体全身を統一させて行っているのかどうか。)
全身からつくりだされるエネルギーでなく、単一的、もしくは体の狭い範囲でエネルギーが要求される状態であるとき、体は賢いので、それに順応させます。
そこにそれだけのエネルギーが必要だとわかると、そこの筋肉の筋自体が太くなります。
血液もそこに集中します。
その部分で筋疲労が起こり、そして、ある一定の負荷を越すと筋断裂が起こり、筋肉痛になります。
わずかな筋断裂であれば、筋肉痛になり、休養の後、超回復して筋繊維が太くなります。
筋断裂の箇所が多くなったものが肉離れです。
このときはバチ!とか、ぶち!とか音の様なものを体で感じて切れます。
陸上では「ニクった」などと言っていました。(全国でそう言っているかは分かりません)
多いのはもも裏のハムストリングです。
サッカーですと、アキレス腱や膝の十字靭帯が切れたり。
野球ですと、肘や肩の関節の故障が多いですね。


故障に関しては、ある一方向への過剰な負荷、同じ動作による摩耗といってもよいかもしれませんが、あらゆる原因が内服されている中でひとつ原因としてあるのは、筋。

筋肉だけ鍛えたり、筋肉だけ柔らかくするのではなく、筋までしっかり鍛える。柔軟にすること。
筋とは、筋肉も筋のひとつですが、その起始点から停止、その支点から支点、関節にある、骨と筋肉をつなぐ腱や靭帯のことです。
アキレス腱や膝、肘にある靭帯などがすぐ思い浮かびますね。
この部分が柔軟でないと、筋肉ばかり鍛えて、硬くなって、収縮したときにこの部分と、骨までが引っ張られてしまい関節に影響が出ます。
その例として、オスグッドなどは成長期に起こるものですが、激しい運動によって骨が引っ張られてしまいます。成長が追いついていないから、とも言われますが、現在は激しい運動によるものと言われています。




先生がおっしゃっていた筋を伸ばす。
全身の筋をつなげる。
自然であれば怪我はない、ということ。


具体的な体の状態としては、前かがみにならない。
首、背筋を伸ばす。
肩を下げる。
腰は反らせず、すこし膨らますように、座ったときの姿勢のような状態で立つ。
歩を進めるときは、大股になり過ぎず、足を伸ばして自然なところで足を下ろします。
感覚的には、全身に気が通っている、全身のエネルギーが通っている、一箇所にとどまっていない、頼っていない、という感じです。




加えて、関節には可動域があります。
それぞれの関節の可動領域に合わせて広く動かせるようになること。
スポーツなどの同じ動作は、同じ可動範囲になりやすいですから、反対の動きなどを取り入れるなどすると体のバランスが整います。



これは、ヨガの得意とするところです。




色々な考え方があり捉え方があり合ってる合ってないがあり、特性や個人の体質、癖により同じものはない中で矛盾している事があるのが常だと思っています。
自分を知ることが一番の健康への近道です。
誰かが健康にしてくれるのではありません。
自分が気付き自分で行う以外、真の健康はあり得ません。
心身はつながっているからです。




合掌。