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ヨガとからだとこころのブログ

腰痛 

 



腰痛でお悩みの方、多いかと思います。

 
おそらくですが、お会いしてきた過半数以上の方が腰痛持ち、もしくは腰部、お尻、股関節周り、骨盤周辺が硬いと思われる方が多いように思います。

そんな私も以前は腰痛持ちでした。
高校時代に腰を痛めてからというもの、スポーツ故障だから、ずっとうまく付き合っていくしかない...と思い込んでいました。
10年悩んだ腰痛が、ヨガによって改善されました。
腰痛でお悩みでらっしゃる方に、私の事例と実感、加えて理論としてもお伝えしたいな、と思います。

腰痛の症状はいろいろあります。
腰椎がずれてしまっていたり、ヘルニアであったり、坐骨神経痛であったり、椎間板、骨などが変形してしまている、トゲになってしまって神経にあたる、など。
慢性的な腰痛。ぎっくり腰。



人間は四足歩行から、二足歩行になった時から、腰に負担が掛かっている、ともいわれています。
 

原因は一体何でしょうか?


1.姿勢、動作、習慣、癖

立っているとき。歩いているとき。物を持ってしゃがむとき。
動作はほぼ、腰を中心にして動いています。
もしくは、肚。丹田ともいえます。


体の末端部分よりも体幹、胴体部分の方がつよく、中でも腰はつよいです。


腰周りにある、骨格として一番大きい骨盤。
いくつかのパーツが組み合わさっており、内臓の受け皿になっています。
たくましい場所ですので、体は自然と腰を頼ります。
無意識にこの部分を働かせてしまいやすいです。


普段、立っているとき、どこで立っているでしょうか?
当然、脚で立っていると思いますが、果たして、本当にそうでしょうか?


脚を休ませて、腰で立っている、と、気付いたときから、私は、腰以外の体の部分、部分をていねいに見直すようになりました。


腰一部分に負担を掛けるのではなく、腹や、脚、体全体で、バランス良く、体を使うこと。 


東洋の身体観にある、上虚下実。
上半身のやわらかさと、下半身の力強さ。
それは、芯のある、やわらかさであり、しなやかさの中にある、力強さです。
土台となる脚でしっかりと立ち、骨盤を安定させること。
そうすることで、腰、肚、丹田が坐り安定します。
上半身は力まない。
目を使い過ぎたり、ものを書いたり、緊張するだけでも、目、腕、首、肩、背中、腰と、こわばりは伝わっていきます。


人それぞれに体の癖もあり、椎骨が前へ出やすかったり、うしろへ出やすかったり。上下、左右、捻れやすかったり。
自分の体の癖は何であるのか、見極めることも腰痛改善のひとつの糸口になります。





2.組織、機能、構造、循環、細胞

腰の疲労感。
重だるい感じが抜けない。
鈍痛。


体の中は、一体どうなっているのでしょうか?


疲労すると、血液中には、疲労物質の乳酸が溜まります。
酸素とヘモグロビンが結びつき、疲労物質や老廃物を運びます。
ですが、酸素がすくなかったり、血流の流れが悪いと、それが滞ります。
そして、疲労物質は、発痛物質に変化します。
これが、慢性腰痛につながります。



血液は、酸性とアルカリ性のバランスをとっており、酸性がつよくなって偏ってしまうと、体がサビた状態になります。
血管も体も、硬くなります。
病気にも好かれる血です。
 
 
 
老廃物や毒素が溜まらないように、血液を浄化し、血流の流れを良くすること。
体がサビないように、体を動かして、食事に気を配ることは、健康の為に大切です。





3.病気、ウィルス、感染、自己治癒


腰の部分には、腎臓があります。
尿をつくってくれるところです。
老廃物や有害物質を外へ出す処理をしています。
血圧とも関係していて、電解質、塩分・水分濃度など、体の恒常性を保っています。

腐って傷んでしまったものを食べたり、有害物質などが、体内に入ると処理してくれます。
そのとき具合が悪くなったり、腎臓が疲弊して、重だるい感じがしたり。
腰痛と似た症状が出ることがあります。


あるいは、腎臓自体に病気や異常がある場合。
腎臓の細胞が病に侵されている、腎臓機能の異常などです。









腰痛の原因として、以上3点を挙げましたが、他にもまだあるかもしれません。



痛み止めや、筋肉弛緩剤、ブロック注射等、病気であるとき、薬の服用は、ときとして必要なのかもしれません。





腰痛を改善するには、根本から、体を良くすることです。
根本とは、骨、関節、筋肉、血液、血流、姿勢、体の使い方、内臓、神経、細胞、心の持ち方です。
良くするとは、自然の姿に戻す、ということです。
人間には、本来、自然治癒、自己治癒というものがあります。
できれば、薬に頼らず、自然や体を信じて、継続して、体や食、心を見直していくことが健康への道です。
 
 
 


~続く~






主な参考文献
『自然療法/東城百合子